栃木県宇都宮市|絶対音感育成・知育リトミック・音楽教育の人材育成のエキスパートなら【一般社団法人日本こども音楽教育協会】へ

楽器のお稽古をはじめて間もなくの時期は、脳が新しい行動メカニズムを覚える時期でもあります。


最初から両手を違う動作をすることが上手にできるお子さんはいません。
この時に、どのような手順で注意力を働かせるかの指令が脳から出せるかどうかで、
止まらずに一定の流れの中で演奏できるかどうかが決まります。


ここで、おすすめしたい練習法が、「うたいながら弾く」ことです。




音楽は、一定の時間の流れの中で、両手違う動作をしなくてはいけませんから、
今弾いているところとこれから弾くところの注意を同時に脳が命令を出さないと、流れを止めてしまうことになります。


脳の働き方からお話すれば、道路を歩きながら、次にどちらの路地を曲がるかを考えることと一緒ですが、
まだ楽譜も読むことが難しく、指の発達もままならない時期のお子さんに、両手１０本の指の繊細な動きを、
今弾いているところとこれから弾くところ両方を注意することは、とても困難なことです。


歌いながら弾くことは、まず２つの動作に対して脳を活動させていることになります。
そして、歌うことで、今流れている部分を考えると同時に、次に弾くところも考えを働かせることが出来ます。


まず、この脳の働かせ方を身に付けることが、楽器の学習をスムーズにするために、
一番大切なことで、何度もつかえながら弾く方は、今弾いているところだけを考え、
同時に次のことが考えられていないため（短い単位で弾いてしまってから、次を考えるため）止まることがいつまでも直らない状態になっています。


これは、ある程度楽器のお稽古を続けてきた方にも言えます。
弾き直しをしないためには、「○○しながら○○を注意する」ことが脳の中で命令が働かないと止まります。


ですから、まずはどんなにゆっくりでもいいですから、絶対につかえないで弾く練習をおすすめします。
つかえないで弾くためには、つかえないためにはどうしたら良いかの命令信号が働かなければ、いつまでもつかえます。


お子さんは、速く知っている曲の形にしたくて、仕上がりのテンポで弾こうとなさいますが、
毎日絶対につかえないテンポで練習することも取り入れられると、仕上がりのテンポで弾いてもミスタッチをしないようになります。