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楽しみながら上達する秘訣

幼児のうちは、一つ一つ真似をし、失敗を繰り返しながら成長していく時期。
この時期に何よりも大切なのは「意欲=やる気」です。


よく個人差といいますが、ただ成長の具合だけではなく、
上にお兄ちゃん、お姉ちゃんがいるかいないかでも、与えられる刺激がまったく違います。
「真似したい」と思う気持ちがあれば、発達も自然と促されます。


しかし、この時期のお子さんの教育をしていく中で、
必ず考えなくてはいけないのが、発達についてです。


「しよう!と思っても出来ないこと」と「少し頑張れば出来ること」の見極めが、
発達を促すことにも繋がっていきます。
私たち指導者は、「少し頑張れば出来ること」をレッスンの中で引っ張り上げていくことが、
音楽的な成長というだけでなく、手指の発達、また脳の発達にも繋がりますから、
子どもたちの様子をよく観察することが大切です。




反対に、「しよう!と思っても出来ないこと」を頑張らせてしまうことは、
意欲を削ぐこと、そして自己肯定感を下げてしまうことにもなってしまいます。


この点の見極めは、最大限注意しましょう。


また著しく成長させていくための秘訣は、出来そうなことから、様子を見ながらもう少しだけ引っ張り上げることです。

例えば、幼児の指導をしていると、ついつい幼児の「弾けそうなテンポ」でばかりで弾かせがちですが、
「弾かせたいテンポ」まで誘導することは、とても重要だと思います。
出来そう。。。と思ったことは、挑戦させてみること。


この場合、子どもたちの様子を見て、出来そうになければすぐ引くべきですが、
テンポよく弾かせることで、注意力を働かせる脳も早く動かす必要が生まれますから、
必然的に脳の回転速度も速くなり、脳の発達にも繋がっていきます。


そうして、出来たことは、子どもたちの自信となっていきます。


楽しい!!という気持ちは、「出来た!」を感じられて初めて感じる気持ちです。
まず、子どもたちの「出来ること」を理解し、その上で「出来そうなこと」にも挑戦させてみること。
この見極めが、楽しみながら上達させていくために、最も大切です。


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