コラム

子どもたちの日常に童謡や唱歌を

私どもが運営しております音楽教室では、幼児対象のリトミックのレッスンの中で、
童謡や唱歌をお母さま方にも一緒に歌っていただく機会を多く設けています。


童謡や唱歌の歌詞は実に簡潔でわかりやすく出来ていますから、
まだ言葉を話せないうちの語りかけとしても、とても良いものです。



童謡や唱歌は、日本の四季を題材に取り上げたものも多いですから、
幼児にとってもまた日常的に美しい日本語や、美しい日本の世界観を教えてあげられるものでもあります。


シンプルな言葉の中にあれだけの世界を集約するのは、
本当に素晴らしい能力だと感じます。


またメロディーも、子どもたちにも覚えやすい、
すっきりとしたわかりやすいものが多いことも魅力の一つです。


子ども用の音楽を作曲し、そのテンポを選ぶ一つの指標として、
子どもの心拍の速さにあわせることも考え方としてありますが、
童謡や唱歌の多くは、ヒーリング効果もあるテンポ設定になっていますので、
お昼寝の時間や遊ぶ時間に掛けてあげることも効果的です。


童謡や唱歌は古くは明治初期のものからありますから、
文語体の歌詞も多いので、歌詞の世界が大人でも難しいものもあるかもしれません。


ですが、日本の歴史として言葉の変化を身近に感じさせてあげることが出来るのも、
童謡や唱歌の魅力の一つだと感じます。


小児科の医師の先生の研究では、近年の子どもたちは、
言葉を発する時期が遅い子が増えていると言われているそうですが、
その原因の一つがスマートフォンの発達だと言われています。


日常的に『うた』があることは、一日の中で語りかけてあげる言葉の数を広げてくれます。
わかりやすい言葉、癒し効果もあるシンプルなメロディー、
ぜひ毎日の暮らしに童謡や唱歌を取り入れられてみてください。


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