コラム

「教える」ということ

新年度もいよいよスタート。皆様心新たな春をお迎えのことと存じます。
こんにちは。日本こども音楽教育協会 代表理事の滝澤香織でございます。


指導の職に就き、感謝この上ないことですが、指導職の方にお話し申し上げる機会も
増えて来て、「教えること」の極意を尋ねられる機会も増えました。


さあ、果たして何だろう。。。と初めて聞かれた時は考えました。
答えは「親切であること」そして「待つこと」
この2つに尽きると思います。



「教える」ということは、決して一方通行ではいけません。
相手が理解してこそ、「教えられた」ことになります。


相手方が大人の方でしたら、理解してくださったかどうかはすぐわかることが出来ます。
しかしながら、子どもたちに教えるということは、まず他を想像するところから始めなくてはいけません。


相手にどのくらいの語彙力があって、どのくらいの世界観まで理解できて、
どのようなことが日常で起こっているのか等、「わかる」世界を理解していかなくては、
それこそわかってもらうことは出来ません。

世に一流と呼ばれる指導者の方ほど、このポイントをご理解なさっています。


そして教えること=待つことです。
わかっている立場から見れば、わかってもらうまでの工程は忍耐力以外のなにものでもありません。


わかってもらえるまで、伝え方を変え続け、丁寧に穏やかに話し続けることが出来ないと、
相手方は理解する途中で断念することになってしまいます。


これは、指導者から生徒さん方へだけでなく、保護者の皆様からお子様方へや、
上司から部下の方へ等、どんな関係性でも同じことが言えると思います。


心を穏やかに、いつも他を理解しようと思う思いやりを持ち、
根気強く伝え続けることこそが、教えることの極意です。

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