コラム

音楽教育は心を育てる場

猛暑厳しい毎日いかがお過ごしでしょうか?
日本こども音楽教育協会 代表理事の滝澤香織でございます。


音楽はお子さまの成長過程において、さまざまな力を与えてくれるものです。
その具体的な内容につきましては、https://kodomo-manabi-labo.net/series/kaori-takizawa-piano
にまとめておりますので、よろしければぜひご一読ください。


Study Hacker こどもまなび☆ラボのコラムでまとめたことの他に、
「自分基準」で物事を考えられるようになることも、お子さん方の心の大きな財産になると感じています。




コンクールについては、これまでもお話ししたことがございますが、
コンペティション=競争ですけれど、音楽のコンクールは決して他人との競争ではありません。


自分の演奏をいかに魅力的なものにしていくかを考え、
遊びたかったり、本を読みたかったり、さまざまな欲求をコントロールしながら、
目標の日に向けて、練習を高めていく自分との闘いです。


他人より上手に演奏しよう!と思う心は力みを生み、結果よい演奏ではなくなってしまうことが多く、
そういう経験を通じて、「自分らしい演奏」を発揮することがベストなのだということを覚えていきます。


この自分基準で物事を判断することができること。
自分基準というと、自分勝手と想像されてしまうかもしれませんが、
決してそうではなく、常に他人と比べてしまう他人基準ではなく、
自分の考えに責任を持ち、自分の信じる道を歩むことができる力です。


お子さんの心の中に必ず育ててあげたい心の財産だと思います。


他人と比べて物事を考える思考は、いつも他人を気にする、気にしすぎることでもあります。
他人と比べないと自分の意義が見出せないことは悲しいですね。


音楽のコンクールに挑戦されると、おのずと同年齢の上手な子、年齢の近い素晴らしい能力を持った子に
出会えるチャンスでもあります。
ここで芽生える「憧れの気持ち」は、お子さんを大きく成長させてくれることでしょう。


お教室の発表会もまた同様の場になります。


素晴らしい演奏を認め、憧れの気持ちを持つことで、自分の力にすることができる。
自主性に基づいたまさに理想の教育だと思います。


子どものうちに心が動く経験をたくさんさせてあげることは、お子さんのかけがえのない財産になっていきます。
お子さんの心にどんなことを残してあげたいですか?
大人にとって毎日は時間との闘いな面も強いかと想像いたしますが、
あたらめてお考えいただく時間を設けて頂くきっかけとなりましたら幸いです。





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