コラム

楽器を習うことは手段ですか?目的ですか?

11月も後半。2018年もあと50日足らずとなりました。
一年の流れはあっという間ですね。大人になると時間の流れを早く感じるのは、
子どもよりも「感動」することが少なくなるからだそうです。
いつも柔軟な心を持っていたいですね。日本こども音楽教育協会 代表理事の滝澤香織でございます。


突然ですが、楽器のお稽古をお子さまになさっている方に質問です。
楽器を習わせているのは、手段ですか?それとも目的ですか?


楽器が上手になって欲しいからということだけでしたら「目的」にあたりますし、
楽器を習うことで、一つのことを頑張りぬく継続力や
目標へ向かって努力する精神力、練習をする中での計画性等を身に付けさせたいと
お考えでしたら、楽器を習うことは「手段」になります。





そのいずれも身に付けて欲しい。。。と願って習わせてくださるのが、
親御様のお気持ちではないでしょうか?


子どものうちから楽器の習い事をするということは、
ただ楽器がうまくなるからということだけでなく、
上述しましたような力が育っていくことが期待できます。


しかしながら、小学生高学年になって、時間のやりくりが難しい時期に来ると、
楽器のお稽古を辞めてしまわれる方もいらっしゃり、指導者の立場から考えますと、
とても残念に感じることも経験してきています。


楽器のお稽古は、他の習い事とは違い、お稽古そのものの時間でうまくなるものではなく、
次のレッスンまでの一週間で、どのような計画を立てて練習していくかが必要な習い事で、
だからこそお子さんたちは幼児のうちからコツコツ練習を重ねることで計画性を身に付け、
発表会やコンクールへ向けて努力を重ねる精神力が育ち、
一つのことを頑張りぬく継続力が育ってきています。


どんなこともそうですが、簡単に道を成し得ることは出来ませんから、
「続けること」そのものが大きな力なのです。


もし、音楽のお稽古を続けることを悩む時が来たら、
習わせようとお考えになった時のお気持ちを思い出されてみてください。


楽器を習うことは、手段だと思われたのか目的だったのか?

音楽のお稽古を続けることは、お子さまの人生にたくさんの贈り物をもたらしてくれるはずです。

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