コラム

継続できる強さ

温暖化による影響なのでしょうか?今年の梅雨も大雨に見舞われています。
西日本で降り続く雨の被害にあわれたみなさまに心よりお見舞い申し上げます。
甚大な被害で出ませんことを祈るばかりです。


私は現在も2歳児の小さな子どもたちから成人の方の指導を担っておりますが、
指導職に就きました20年の間に感じる変化があります。



大きく感じる2つは、話を聞く力根気強さです。

なぜかと考えれば、やはり社会背景の変化に伴う子育ての変化なのではないかと感じます。


まず1つ目の話を聞く力。
これは驚くほどに話を最後まで聞けない子が増えているように思います。
時代の流れと共に、時間の流れ方が早くなりましたから、子どもにもスピーディーさが求められているからなのでしょうか。
そして、ビデオやスマートフォンに子どもの見守りを任せている中で、
子どもたちは自然と「リセット」する感覚を持ってしまっているからなのではないかと感じます。


何となく雰囲気で流して話を聞くという習慣がついてしまうことはとても脅威です。
物事の根本の仕組みを理解するためには、話をじっと考えながら聞けることは重要な要素ですから、
子どもたちにも幼少期から身に付けさせてあげたいですね。



そして、もう1つの根気強さ。
現代は、私たちが子どもの頃より何事簡単に解決できるようになりました。
プリンターが普及したのと同時に、以前は写真屋さんへ行かなくては出来なかった写真の現像や、
コピー機まで行かなければ済まなかったコピーも自宅でできるようになりましたね。
CDを購入かレンタルしなければ調べられなかったプロの演奏も、You Tubeの普及と共に自宅で調べられるようになりました。


その分だけ何かに取り組もうとする時にかかる時間も短時間ですむようにもなりましたから、
すぐに解決しないことをあきらめずに根気強く取り組むようにしていくのは、
幼少期からの取り組み方が重要だと考えます。


工作や折り紙、パズル等、時間をかけて完成するものが「形」になった時の喜びを
多く感じさせてあげる経験をさせてあげることは、一つのことに集中できる時間を伸ばしてあげることになっていきます。
年齢の小さなうちのシール帳遊び等もその一つです。



何かを達成しようと考えた時、その根幹に必要なことは継続力です。
叶わないのはあきらめてしまったから。
あきらめない強さを子どもたちの心の中に育ててあげたいですね。

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