コラム

習慣を育てる

少し冷たく感じる風が吹く季節となりましたね。
インフルエンザも流行り始めてるそうですが、みなさまいかがお過ごしですか?
こんにちは。日本こども音楽教育協会 代表理事の滝澤 香織です。


子どもの頃の習慣作り。
これは勉強、楽器のお稽古、日常生活あらゆる面において大切です。



子どものうちから「つなげる回路」が速い子ももちろんいます。

しかしながら、子どもはたくさんの経験を経て、
初めて1つのことを理解していきます。


でも、特に音楽はそんなに覚えることがたくさんある訳ではなく、
大きくなった時にも情報と情報をつなげていけば、
大抵のことはクリアできるケースが多いのです。


ですから、習ったことを当たり前のように繰り返すことが出来るか?
=手抜きすることなく、当たり前のことを出来るのかがとても重要なのです。


私は幼稚園児の生徒さんたちには、
これから覚えていくことは、歯みがきと同じだよと話しています。


毎日規則正しく守っていれば、キレイな状態を保つことが出来るけれど、
一度手抜きをしてしまうと、手抜きをすることが習慣となってしまい、
虫歯が出来てしまうのと同じように、
最初は気を付けないとできないことも、しばらく気を付けていれば、
いつしか当たり前の習慣になっていること。
これこそが、子どもの教育において大切に考えなくてはいけないことだと感じてきました。


漢字の勉強も同じだと思います。
習ったものは必ず使う!正しく使う!というマイルールが出来ている子は、
大人になっても漢字を正しく使うことが出来ます。


しかし、面倒だから。。。と使わなかったり、
書き順を適当に書いてしまうと、どれが正しかったのかを忘れてしまいますよね。


小さな子どもたちにとっては、
決めごとが複雑だと消化しきれなくなります。


ですから、シンプルに
「習っていないものは出来なくて良いから、習ったものは必ず覚える」
というルールをお子さんと決めておくとよいのではないかと思います。


習ったものを必ずきちんと覚えていたら、
どんなことも必ず足し算に上達していきます。


しかし、1つ習ったこともキャッチせずに流れてしまったら、
それは知識の泉に溜まっていきません。


おぼえることにも手順が必要ですが、
習ったことが抜け落ちてしまっていたら、情報がつながる速度も遅くなっていってしまいます。


児童期初期までに習慣作りがきちんとなされていると、
その後応用が必要となった時も、知識の引き出しから出してきて考えることができます。


丁寧に大切に育ててあげたいですね。


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