コラム

基礎力を大切に育てましょう

木々の色づきが美しい季節となりました。
こんにちは。日本こども音楽教育協会 代表理事の滝澤香織でございます。


気が付けば師走。
寒さも厳しくなってきましたから、みなさまどうぞお身体ご自愛ください。


子どもたちの音楽教育を担っております私どもでございますが、
幼児から児童期の教育で最も大切なことは、良い基礎を作ってあげることです。



ピアノ教育において、大切にしたい基礎力が、
正しい奏法を身に付けること、ソルフェージュ力を高く育てること、
音楽的価値観を高くすることだと感じてきました。


将来的にコンクール等を目指される方にとって、
大きく影響するのが、「どのような音を出すことが出来るか」です。


よく会話の中で伺いますのが、「今日は間違えないで弾けた」ということ。
もちろん間違いは少ない方が良いですが、コンクール等の場合、
間違えなかったことが基準にはなっていません。


例え間違えたとしても、数か所の違和感だけですが、
反対に音の響きが良いということは、全体の印象を変える力があります。


良い音を出すためには、基礎打鍵をしっかりと身に付けることが必要です。
音の数が少ないうちから、「良い音」を選べる耳と手の習慣を育ててあげましょう。


そして音楽的価値観を高くするためには、
良い音楽をたくさん聴かせてあげることです。


歌い方の良いもの、洗練された拍子感で演奏出来ているもの、
センス良いアゴーギクをつけられているもの等、
偏りのないご選択で、さまざまな音楽を聴かせてあげてください。


鑑賞の醍醐味として、空想力を育ててあげられる効果もあります。
自ら発想を膨らませることが出来るのは、とても素敵なことですね。


良い基礎力が育っていれば、自由な発想で曲の世界観をイメージし、
表現できるように育っていきます。


3歳児の特性として、空想力が豊かであることが挙げられます。
その時期からの鑑賞教育は、子どもたちへの未来の贈り物ともなります。


こちらでも幼児への鑑賞教育の様子をご覧いただけます。
https://nko-kyoiku.jp/item/832


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