コラム

ピグマリオン効果とゴーレム効果

ホリデーシーズンいかがお過ごしでしょうか?
街がクリスマス前の幸せな空気漂う雰囲気がとても好きです。


今週のコラムでは、みなさんもご存知のピグマリオン効果、
その反対のゴーレム効果について考えてみたいと思います。





ピグマリオン効果とは、アメリカの心理学者ローゼンタールが発表した心理学用語です。


教師が期待をかけた子どもたちとそうでない生徒たちでは、
成績の伸び方に明らかな違いが見られたことから、
他者への期待値がその後の成長を決定づける大きな要因のひとつになると
提唱されています。


反対にゴーレム効果とは、
ある人物に対して周囲の期待が低い場合、
その人物は「周囲の期待通りにパフォーマンスが低下してしまう」という心理学効果です。


2つの大きな違いは「信頼感」にあります。


「きっとこの子なら大丈夫なはず!」と思って接するのと、
「きっとこの子はダメかもしれない」と思って接するのでは、
そのお気持ちが子どもたちに伝わってしまい、
自然と思った方角へいってしまうのです。


この2つを比べたら、きっとみなさんピグマリオン効果を選ばれますね。
お子さんの様子を考えた時に、もし今ゴーレム効果に陥っているとお感じになった際は、
早めに脱却することをお考えになってください。



脱し方は簡単ですね。
「きっと大丈夫」と任せてみること。
そしてそれを言葉にしてあげることで、お子さんは大丈夫になる方法を考えます。



ポイントは心の底から信頼することです。


初めは思考の転換をすることに困難をお感じになる方もいらっしゃるかもしれません。
それでも、「大丈夫」という言葉を掛け続けてあげると、
お子さんの心の中には「自分はきっと大丈夫」という気持ちが育ちます。


近年では自己肯定感と呼ばれますが、自分の力を信じ続けられることが、
どんなことも可能にしていける一番の力となります。


大抵のことは、最初からうまくなんていきません。
でもその時にあきらめてしまうか、あきらめずに取り組んでいけるかが、
成功に結び付ける分かれ道となっていくためです。


私の友人に子育てハッピーアドバイザーをしている人がいます。
大きな企業の採用も担当している彼女は、
「自己肯定感」がある人生とそうでない人生は、
大人になった時に顕著に出ると言います。


自分を肯定できると、他者のことも尊重できるためです。
社会へと巣立っていく時、これは大きな違いとなります。


自分のことを信じ続けられる力、
牽いては他者を信頼できる気持ちを育ててあげたいですね。



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