コラム

子どもの時間感覚はいつから育つ?

日に日に春へ近づいている光を感じるようになってまいりました。
こんにちは、日本こども音楽教育協会 代表理事の滝澤香織です。


新しい年を迎え、新年の目標を定めた子どもたちの姿に、
力強さを感じています。


同時に新たな生活の始まりを目前とし、このところ保護者の皆様からは、
子供の時間軸についてご相談いただいています。



時間は全世界の方にとって平等に与えられています。
よく「時間は作るもの」と言われますが、一日24時間という持ち時間が誰に対しても平等ならば、
確かに時間管理術は人生において大きな課題の1つと言えそうですね。


・時計を読める
・カレンダーで日にちがわかる


幼児から児童期初期までにこの2つは理解させてあげたいですが、
この2つが理解できたとしても、「時間=消費されていくもの」という感覚は子供にはありません。


だいたいこの感覚が育つのは、10歳前後と言われています。


ですから、大人の方から見ていると、子どもたちは実にのんびりとした行動をしますよね。
ピアノのレッスンを取りましても同じです。

一週間にたった1回の60分のレッスンならば、
楽譜を開いたり、足台を用意したり、ピアノの音を出すまでの行動をなるべく早く完結して欲しいですが、
それは時間軸の感覚がある大人だからこそわかることで、
10歳未満の子どもたちにはそれはなかなか伝わりません。


ではどうしたらよいのか?具体的なアイデアをご提案します。
1.まずはレッスンの位置づけ、一週間の練習の考え方を話します
2.子どもの目で見てわかるように、時間のグラフやカレンダーを使って一週間を理解させます


見えるように!というのはとてもお勧めです。
日めくりカレンダーは日にちが減っていくという感覚を持たせてあげることもできますし、
カレンダーを2か月、また3か月並べてあげると、少し長期的な日にちの感覚がわかるようになります。


そして私が一番お勧めしたいのは、
年長さん後期からは、お子さんに「今何をしたらいい?」という言葉を投げかけ、
・今はどんな時間なのか?
・次は何をしたらよいのか?

を自分自身で考えさせてあげることです。


社会に出ていくと、今できることを探す!という考え方が、
とても大きな意味を持ってきます。
先日、ワタミ株式会社の渡邉美樹代表取締役が、新型コロナウィルスの感染拡大により
影響を受けている自社の社員に「今できることをしよう!」と呼びかけたという記事を拝読しました。

その結果ワタミグループでは、コロナ禍が落ち着いた時に、
どこよりも良い品質のメニューを提供しよう!と自社の見直しをなさっているとのことでした。


どんなこともいきなり大きなことはできません。
しかし動かなければ何も変わりません。


「今できること」を積み重ねていくことで、それが次第に大きな「変化」につながります。
24時間しかない一日の中で、今できることを探す思考が備わると、
まずは一日の中での時間管理術ができるようになっていきます。


「やらなければいけないこと」だけでなく、「やりたかったこと」までもが、
たくさんはかどるようになると、その思考は少し先を見据えられるようになっていきます。



ぜひ小学生のうちから、長期目線で物事をとらえられるように、
長期的な時間管理術を育てていってあげたいですね。


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