コラム

足し算学習にするために大切なこと

勉強においてもそうですが、音楽の学習も基礎からきちんと一つ一つを積み重ねていくことが、豊かな演奏をするためには大切です。

では、基礎を積み重ねていくために最も大切なことは何でしょうか?



それは、「基本に忠実に=習ったことは習ったままに実践する」ことです。



この過程を保つことが出来ない原因は2つあると思います。

まず、面倒だな。。。と感じる気持ち。

そして、急がなくちゃ。。。と思う気持ち。

習ったことを習ったままに、きちんと覚えていけば、学校の勉強はそれで十分に事足りるはずです。
面倒だな。。。と感じる気持ちが起こると、そこからは集中力が損なわれてしまいます。

ですから、大切なのは、「おもしろい!」と感じさせることです。
興味を持って取り組める工夫をしてあげるだけで、お子さんのやる気は全く変わってきます。


そして2つめの「急がなくちゃ」という気持ちが起こると、まず過程を省こうとします。
漢字の学習だったら、書き順を変えてしまったり。
こなすことに頭がいってしまって、覚えようという感覚が芽生えなくなってしまいます。

では、『急がなくちゃ』という気持ちはどこから来るのでしょうか?
何か他にしたいことがある時。
そして競争をさせようとしている時。

この2つが急がなくちゃという気持ちを芽生えさせています。

音楽と勉強とでは、まるで違う面もありますが、「覚える」ということにおいては同じです。
覚えるためには、子どもたち自身が覚えやすいように、頭の中を整理整頓していくことが必要で、
そのためには、「知的好奇心」を育ててあげることと、急がせないことが大切です。


私たち大人に出来ることは、そばでお子さんの努力を見守ってあげること。
そして、その努力の過程を認めたげることです。



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