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鑑賞のすすめ

こんにちは。日本こども音楽教育協会 代表理事の滝澤香織です。
関西地方の被災された皆様の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

今週のコラムでは、「鑑賞」をテーマにお伝えいたします。
同じように教えているつもりでも、最初からが違うお子さんがいらっしゃいます。

はじめてレッスンに持ってくる時からキレイな音を出す子。
何も教えなくても自然で美しい歌い方が出来る子。

そのような子たちは、生まれ持った才能化かと言いますと決してそうではなく、
日常的にご自宅でクラシック音楽を聴く習慣があるか否かだと感じます。



幼児期はまだ知的理解が出来ない時期だからこそ、感覚的な力が著しく育っていきます。
ですから、幼児期からたくさんのクラシック音楽に触れてきたお子さんは、
美しい音色を選ぶ力、自然で美しい歌い方ができる力が備わっていきます。


何事そうだと思いますが、最初に自分の中にビジョンがあって、その達成のために近づけていくのと、
行く先がわからないまま行うのでは、進み具合がまるで変わってきます。


小さなうちに育ててあげたいのは、音楽に対する「価値観」です。


完成形(理想形)が頭の中にある子は、そこに近づけばいい訳ですが、何も頭の中にない状態で
音符がたくさん並んだ楽譜を目にして、どれだけのことが浮かんでくるかと言えば、
「こう弾きたい」という気持ちがある子とでは、スタートラインからが違ってしまいます。


ですので、小さなうちから日常にクラシック音楽があるということは、
音楽が好きなお子さんに育てるということだけでなく、上達の面でも大きな助けとなってくれます。


またショパンやリスト等に代表されるロマン派の楽曲には、
アゴーギクという1フレーズの中でテンポを動かす歌い方が要されますが、
小さな頃からロマン派の楽曲にたくさん触れてきたお子さんは、自然と歌い方も自分の中から湧いてきたり、
ペダルの「にごる」「にごらない」という感覚に対しても、聴き分ける力が育っています。


改めて集中して音楽を聴く時間をとるということではなく、
お夕食の団欒の時間や眠る前など、日常的にクラシック音楽を聴く習慣があることで、
音楽に対する理想が高いお子さんに育っていきますから、ぜひ習慣として取り入れられてみてください。


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