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視点を変える

街を歩くと金木犀の甘い香りを感じる季節となりました。
こんにちは、日本こども音楽教育協会 代表理事の滝澤香織でございます。


言葉ではわかりつつも、
私は最近「どんなことも本人の自覚(意欲)が一番」と改めて感じています。


これまでも保護者の皆様のお気持ちが、
関わり方を気を付けないとかえってお子さんの自立を妨げてしまうということは、
お話ししてまいりましたが、では何が原因するのか考えてみたいと思います。



大人はどうしてもさまざまなことをわかっていますから、
可愛さあまって、ついついあれもこれも言ってしまいがちになります。


子どもたちはお小言を言われることに慣れっこになってしまう。。。
そしてその言葉に対して反発をするか無視をする。
その態度を見て、また言ってしまいたくなりますよね。
このスパイラルが、自立を妨げる一番の要因となります。


先日、ZOZOTOWNの前沢友作社長の言葉を拝聴していて、はっと気が付いたことがあります。
お小言を言いたくなってしまうのは、「失敗をさせないため」。
しかしながら、何かに向かって挑戦するためには、
未來に対してワクワクする気持ちや希望を持つことが大切ではないでしょうか?


本来、子どもたちは生まれてきたときには、希望の光だけを見ています。
不安を覚えていくのは、周りにいる大人の言葉からの影響なんですね。


だったら、子どもたちが未來に対して夢や希望を持つこと、
その夢や希望に対しての努力を惜しまない心を育てる言葉がけをしてあげることこそが、
教育の最大テーマだと言えるのではないでしょうか?


失敗はもちろんさせたくないと思うお気持ちが親心だと存じます。
しかしながら、欧米の投資家は投資したいと思われる基準として、
「あなたがした最大の失敗は何ですか?」ということを基準にされるそうです。

つまり、失敗なくして大きな成長はない。ということでしょう。


私自身教訓としていますが、まずはお子さんを信頼すること。

もちろん相手は子どもですから、さまざまなことに左右されます。
ですから「待つ」ことが、非常に要されますが、
「この子は何を言ってもらったら嬉しいだろう?」と考えてから言葉にすると、
子どもたちの目は輝き始めます。


相手に喜んでもらうことは、発する側も嬉しいですものね。
視点を変えることで生まれるものは、とても大きいものだと感じています。

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