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自立と自律

夏休みも中盤に差し掛かり、たくさんの夏の経験がお子様を大きく成長させてくれているのではないでしょうか?
日本こども音楽教育協会 代表理事の滝澤香織でございます。


今日は「自立」と「自律」をテーマに、自律した児童期後半をむかえられるよう、
お子さんとの距離の取り方について、私の経験からまとめたいと思います。





まず、「自立」と「自律」の違いについてまとめておきましょう。
自立とは、他への従属から離れて独り立ちすること。
自律とは、他からの支配や制約を受けずに、自分自身で立てた規範に従って行動すること。

とあります。


いずれも自分の意志で自分の行動を決められるという点では同じですね。


これまでも自立させるためには、「尊重」することが第一だとお話ししてきておりますが、
尊重の関係で大切なのは、自分でできることは任せることだと感じます。


任せられることは、お子さんの年齢によって違いますね。
リトミックにいらっしゃる小さな女の子とたちが自分で靴を履きたがる様子をよく目にします。

2歳児、3歳児の小さな子たちですから、動作一つとても時間がかかりますが、
たとえ時間がかかることはわかっていても、任せること、待つことがはじめの一歩です。


そうして出来たことは、必ず褒めてあげること。
よく出来たことにではなく、気持ちに対して褒めましょうと耳にしますが、
2歳児、3歳児の小さな年齢のうちは、出来たことに褒めてあげるしか理解はできません。


しかしながら、褒めてあげることで、また次も自分で行動を起こすという習慣が育ちます。
自立の第一歩は、この「自分で行動を起こす」かどうかだと思います。


ですから、日常のあらゆることにおいて、出来そうなことは任せてみましょう。
お子さんのカバンを代わりに持ってあげたり、「鼻は大丈夫?」と小学生になってもお声をかけてらっしゃる
保護者の方をお見掛けしますが、もう十分に自分で判断できる年齢ですね。


この関係を繰り返してしまうと、自分で行動を起こすアンテナの働きを鈍くしてしまいます。
生活のすべてがコントロール下に置かなくてはいけない状態になってしまうのは怖いことです。


どんな世界もそうですが、音楽の世界でもどれだけ細かなことに気が付けるかが、
本当の意味での上達には大きく関わってきます。


一人の「人間」として尊重の関係の中で育つと、お子さんは自分でアンテナを張り、
自分がその時とるべき行動を判断し、行動を選ぶことができるように育っていきます。


私自身、たくさんのお子さんの成長に携わる中で、
いつも心に留めておきたいキーワードとなっています。




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