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課題の分離~アドラー心理学

新年あけましておねでとうございます。
本年のみなさまのご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。


2024年も音楽教育に関わることを発信していきたいと考えております。
皆様のお役に立てる内容を考えておりますので、ご一読いただけましたら幸いに存じます。


少子化の昨今は、お子さん一人に対する大人の数が増えました。
それはお子さんとの距離の取り方を工夫しないと、ある意味でとても怖いことです。


人の悩みの8割は人間関係だと言われますが、皆様は「課題の分離」という言葉をご存知でしょうか?
・他人の課題に介入しないこと
・自分の課題に他人を介入させないこと
と考える思考法で、人間関係のトラブルは、自分の課題他人の課題がごちゃ混ぜになっている状態から引き起こされるとする
アドラー心理学に基づいた考え方です。


わかりやすくお伝えすると、「自分がコントロールできる課題」と「他人がコントロールする課題」を分けることです。
課題には、自分のコントロール下にあるものと、コントロールできないものがあります。
他人の課題は自分ではコントロールできませんから、自分がコントロールできる課題に集中し、
他人がコントロールする課題に関しては一喜一憂せず、お互いが相手の課題に踏み込まないようにすると、
対人関係を悪化させることなく、より健全な人間関係を築くことが出来ます。




例えば、何かよい情報を知ったとします。
課題の分離の感覚をお持ちの方は、「よし!良いものはみんなに教えてあげよう!」と考えます。
しかしそうでない方は、「教えてあげたとして、相手に余計なことと思われてしまったら・・・」と考え、自分の中で止めてしまいまったり、
折角教えてあげたのに、どうして良いと思ってくれないの?と相手を変えようとします。


課題の分離の感覚を持っている方からすると、良いものは親切心で教えてあげたいと思います。
それを相手が同じように良いものと思うか、必要ない情報だったと判断するかは、お相手の課題(=お相手の自由)だと考えます。
ですから、ストレスにもなりませんし、悩みもしません。



これらは決して性格の違いではありません。
どちらのお子さんに育てたいですか?


これは、小さな頃からの周りにいらっしゃる大人の距離の取り方の違いです。


お子さんが「できること」
お子さんの課題に先回りしてらっしゃいませんか?


その距離感を続けてしまうと、上記しましたように将来的にお子さんが課題の分離で考えることができず、
人間関係でのストレスが増えてしまわれます。



今年も心身ともに健全な子育てのお手伝いができればと考えております。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。







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