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表現の世界

音楽教育の醍醐味は、子どもたち自身の感情を表現させてあげることです。

まず根底にあって欲しいのは、子どもたちの考えや意思を育てる教育について考えること。
音楽という「自己表現」の世界を学ぶからこそ、その大切な過程で育ててあげたいのは、
自立した考え方が出来ることだと思います。


では、私が考える音楽教育の理想の形を今日はお話ししたいと思います。



まず子どもたちに育ててあげたいのは、「こう弾きたい」という意思です。


その気持ちを音として形にしていくためには、それを実現するためのテクニックが必要です。
ですから、テクニック的なことは、小さなうちから一つ一つ丁寧に繰り返してあげることで、
子どもたちの知識として考え方を覚えること、そして「習慣」になることを目指したいです。


同時に教えてあげたいのが分析力です。
分析力があることは、奏法を導き出す手段にもなりますし、暗譜を確実にするためにも、
練習をコンパクトにすませてあげるためにも、とても大切な力です。


そして反対に誘導してはいけないのは、テンポの動かし方等歌い方など「表現の自由」を奪うこと。

表現の世界には完全な答えはありません。
そこで大切なのは、どうしてそう考えたかと説得できるだけのものがあるかどうかです。


ですから、歌い方等を誘導してしまうと、それはそこに子どもたちの考えがない以上、
他人の作文を読ませられているのと同じで、音楽に力がありません。


人の心に感動を与えられるものは、絵画でも音楽でも、そこに表現者の「心」を感じるからだと感じます。

音楽教育においても、必ず子どもたちの考えを持たせてあげる投げかけをしていくことが、
指導者として楽しい時間でもあります。


音楽を構成していく中で、何を大切に考えなくてはいけないかという考え方を教えてあげることも、
小学生までのうちは特に大切なことです。
考え方がわかっていれば、子どもたちの表現の世界も花開いていきます。


指導者として、音楽教育を通じて自己表現できる力を育ててあげられることは、
大きな喜びだと感じています。







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