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視点を変える

子どもは褒めて育てなさい。。。と言いますが、「褒める」ことを、
もしかしたら難しくお感じになる方もいらっしゃることかと思います。
ですが、褒めること、期待をもって接することはお子さん自身の持っている力を伸ばします。
これは、ピグマリオン効果といって、教育心理学における心理学的行動の一つとしても提唱されています。


ピグマリオン効果とは、期待をもって接せられたお子さんは、前向きに実力以上の力を発揮していくことをいい、
多くの研究でも実証されています。

「褒める」ための秘訣

それは視点を変えることだと思います。



どんなことも、視点を変えると「前向きな言い方」と「謙虚な言い方」があります。


例えば、「言うことをきかない」という言葉を言い換えると、「自分の意志がしっかりしている」と置き換えられ、
「乱暴」という言葉は、「元気」、「引っ込み思案」という言葉は「ひかえめ」等。


物事には謙虚に話す言い方と、前向きな言い方が必ずあります。


周囲の方にお話になるときは、もちろん謙虚な言い方でいいでしょう。
でも、子どもさんたちに掛ける言葉は、必ず前向きな言葉に置き換え(リフレーミング)して掛けてあげてください。


幼児期から児童期は、お子さんの価値観が育まれる時期でもあります。
その時期に自分が経験してきたことが、お子さんの価値観にもなっていきますので、
前向きな言葉をたくさん聞いてきたお子さんは、前向きな考え方を持った子になっていきます。


リフレーミングの習慣をつけるためには、「必ず褒め言葉」と心の中で一度かみ砕くことでしょうか。
もし突発的に叱りたいことが起きた時にも、少しだけ時間を置くことで、心の中で消化されます。


子どもたちは、育てられたように育っていきます。
保護者の皆様が掛けてくださった前向きな言葉が、お子さんの価値観にもなり、
周りの方に前向きな言葉を掛けられるようになることで、たくさんの方にも明るい気持ちをもたらすことが出来るようになり、周囲の方からも愛されるお子さんに育っていくことはとても喜ばしいことですね。


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