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伸びる子の共通点

雑誌「プレジデント Family」秋号の特集には、東大生174人の小学生時代について書かれています。
この中には、東大生の小学生時代の様子と並行して、「誰にも負けないもの」を育てた親の秘密として、
保護者の方のお子さんへの接し方が数多く書かれています。



「小学生時代に打ち込んでいたものはありますか?」の質問には、Yesが96%


打ち込んでいたものとしては、スポーツや読書、ピアノやヴァイオリンなどの楽器だけでなく、
鉄道やレゴブロックなど、興味を持ったものにはとことん取り組む子であったことがわかります。


そのきっかけを作ってくださったのは、親御さんであり、東大生の方の多くが、その「打ち込んだ経験」を今に大きく役立っていると感じているそうです。
そして、ここで注目すべきなのが、お子さんにとって大切なことに熱中してる時、ご飯の時間だから寝る時間だからと言って、
74bにも及ぶ保護者の方は、とめずに見守りながら続けさせたそうです。


本を欲しがった時に「無制限に買ってくれた」「だいたい買ってくれた」を合わせると、91%にも及びます。
子どもが知的好奇心を持ったとき、その好きなことを応援することがいかに大切かがうかがえます。


そしてお子さんへのアンケートの中では、「あなたの親御さんは大人になっても学んでいましたか?」の問いには、
父親64%、母親60%が学んでいる姿勢をお子さん自身に見せていたこと、だから「学ぶことは当然のことだと思っていた」と
回答されていました。


プレジデントFamilyの中には、親御さんの素顔についても書かれていますが、
「勉強しなさいと言われたことがありますか?」の質問では、ないの回答が59%。
あいさつや言葉遣い、時間や約束を守ることに厳しかったですか?の質問にYesと答えた方が80%近くに及ぶのに対して、
お子さんのやりたいことや意思を尊重し、自覚ややる気が芽生えるまでとにかく「待つこと」が大切であることを感じることが出来ます。


多くの保護者の方やお子さんが親御さんから言われたこととして書かれていることが、
「勉強ができる、できないということよりも、人としてどう生きるかについて」
感謝の気持ちを忘れない。謙虚に生きる。自主自律。等、人としての尊厳を大切にし、お子さん自身を尊重した接し方を常にしてきてらっしゃることがうかがえます。


「伸びるお子さん」に育てるための、言葉がけについても、叱る、命令するのではなく、
お子さんの気持ちを感じ取ったうえで、自分の感想を話すと、コーチングの専門家の方の分析等掲載されていて、
「10年後のわが子のため」という巻頭の言葉通り、大変興味深い内容ばかりでした。


巻頭には、歌手 奥居香さんの受験体験記が書かれていますが、私は奥居さんの
「子ども自身に決めさせることが大切。自分で意志が芽生えていないものを、あんな地獄のような勉強できるはずがない」との言葉が、
とても心に焼きついています。

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